2021/03/27 20:56
パターを構えるためにルール内のライ角が重要な理由
パターを構える上での基本の1つ目は、パッティングライン上に目を置くことです。
市販されているパターの長さで、もっとも多いのは34インチ、そしてライ角は70度です。
34インチでライ角70度のパターの場合、グリップから約12センチ前にヘッドがセットされます。
両肩から真っ直ぐに腕を下ろしたとしたら、グリップの握る位置と両肩はほぼ同じラインにあります。
そのグリップの位置から約12センチ前に、パターのヘッドがある計算ですが、ここが両目のラインと同じ位置なのです。
左目の下にボールを置くと、ストロークしたボールは一旦浮いてから着地して転がり出します。
もしも両目の中心にボールを置いていたら、芝の上を擦りながら押し出すようにターゲットに向かうため、芝の抵抗でショートする可能性が高くなるでしょう。
パッティングラインと両目を一致させられるのは、ライ角を80度以内と定めたルールのお陰で、前傾した上半身の中であごから目までの距離がこの範囲内にあるものを選ぶと「入りやすいパター」となるでしょう
スクエアに構えるにはルールに則したパターのライ角が大事
パターを構える上での基本の2つ目は、フェース面をパッティングラインに対してスクエアにすることです。
ヘッドが前方にあると、パターといえども軌道はイントゥインになります。
ヘッドを真後ろに引けるのには限界があるため、大きなストロークではゴルフスイングと同じように軸を中心とした円を描く軌道になります。
もっともパターの場合には、テークバックで捻転するような極端なストロークをすることはありません。
ただフェースの角度がわずか1度違っても、ワンピンの距離なら2インチ程度も横にずれてしまう計算です。
極力イントゥインの軌道を抑えて、ヘッドをストレートな軌道でストロークできるようにすること大切です。
そのためアドレス時にフェース面がターゲットに向いていること、そしてインパクトでも再現がされていることが重要です。
再現するためには上半身の前傾姿勢と、ライ角に合わせたグリップの位置、そして正しいアドレスの姿勢をとることが、正しいパッティングのための条件となるはずです。
構えた時にボールを目の真下に置き、自然に構えて、パターヘッドのソールが地面と平行に構えられるライ角が適正ライ角です。
勿論、シャフトの長さもバランスも大切です。